空白となった5つの席の中には、5人の携帯が置き去りにされて。 それがより一層、恐怖を煽る。 毎朝、教室に行く度に、「あ、この子はいる。この子もいる」って確認して。 毎朝、起きるたびに、「生きてる」って実感して。 ……あの事実がわかるまでは。