ピピピピピッ… ピピピピピピピピピピピピピッ… 突然鳴った音に肩をビクンと震わせる。 それが、昨日自分でセットした目覚ましの音だったわかると、安堵のため息がこぼれた。 いつものように制服に身を包みながら思った。 また、何かが起こるんじゃないかって… 根拠もなにもないけど、何だかそんな気がした。 「澪ー、学校遅れるわよ」 ママの声に適当に返事をしながら、リボンを付ける。 いつもと変わらない自分なのに、どこか違う自分が鏡に映ってるみたいだった。