「澪ッ」 「矢口ッッ」 私が教室に戻ると、みんなが一斉に私を取り囲んだ。 そんなに話した事のない人まで、みんな。 「…聖菜、手首切ってた」 それだけ言うと、目を瞑る人、口元を押さえる人、色んな人がいた。 でも、そんな事よりももっと言わなきゃいけない事がある。 聖菜の事も大事だけど、それよりもっと… 「…また、書いてあったの。”00番”って」 「…………」 一瞬で、教室が凍りついた。 教室にいるみんなが私の一言で、動きを止めた。 それくらい、私も含めみんなにとって衝撃だった。