「可愛い男の子かと…はぁ、しかしスカウトしてしまったから、今更無かったことには出来ないしな…」
「別にいいですよ?」
私がそう言うと、社長は困った顔をしながら頭をかきむしり言った。
「いや、それは君に失礼だ。そういえば、名前を聞いていなかったな」
あれ?名前言ってなかったっけ??
「あっ、白坂羚です」
「羚ちゃんか、名前もいいな。
よし、決めた!!アース初の女の子、そしてSkyの新メンバーとして活動してくれないか?もちろん、しっかりとサポートさせていただくよ」
えぇ!?私がアイドルに!?
ど、どうしよう…。
芸能界に興味が無かった私は、本当に自分がやっていけるのか不安で仕方なかった。
