「…え?真理子?」
リビングに入って来た真理子に思わず目が見開く。
そしてその後ろにゾロゾロと馴染の顔ぶれが並んで――…
「あっ、莉音だー」
「よぉ莉音ちゃん、久々だね。元気にしてた?」
「え、あ、はい…」
クスリと頬を緩めたサクヤ先輩がなんだか怖い。
なぜここに真理子が居るんだろう…
タツキ先輩にサクヤ先輩、おまけに香澄先輩までもが居る。
まるで自分ちのように何気ない顔して、わいわい話しながら普通にソファーに座っていく。
これはいったいなんですか?
「…おい、」
今まで黙っていた昴先輩が低い声で呟いた。
もう声からして不機嫌。
「えー、なに?ってか昴、お前も久々だなー」
サクヤ先輩がソファーから振り返りあたし達を見て口角を上げた。
「そうじゃねーよ、なんなんだよお前ら。何しに来た」
「何って焼肉パティ―しに来たんだよ」
「はぁ?」
「聖と居たら一緒にどう?っつーから」
「はぁ?お前らの分までねぇっつーの」
「あ、大丈夫。追加分買ってきたから。あ、ほら聖が」
ドアに視線を向けると聖くんが袋を提げて入って来る。
その袋をドサッとテーブルに置くと、
「おい聖。何でアイツ等誘った?」
昴先輩のゲンナリとした声が耳を掠める。
「みんなで食った方がいいかなーって」
「は?」
「俺のダチ誘ってねぇだけマシだろ」
「そう言う意味じゃねーよ」
「おい、昴!いいじゃねーかよ、たまには皆でパーっとやろうぜ」
イエーイ!と盛り上げるサクヤ先輩にタツキ先輩もワイワイ楽しそうに声を上げる。
その声に昴先輩が深いため息を吐きだした。
「何がパーッとだよ、うるせぇだけだろうが」
「みずくせぇな、兄貴は!これも莉音の為にやってんだよ俺は!感謝しろよな」
「は?莉音の為って何だよ、」
それはごもっともな言葉で、あたしの為って何?



