“明後日の木曜だから”


合コンを無理矢理決定された日の次の日、そう真理子が言ってからまさに今日その日が訪れる。

未だにあたしは必要あるのかと思いながらウンザリとした気分でその日の放課後までを過ごした。


なんたって、ユミちゃんと会うのは超久々で、あたしの中でのユミちゃんはギャルだったりする。


人数合わせと言ったものの結局はユミちゃんの学校の人達がメインじゃんって思ったりもした。

あたしと真理子は関係なくない?


そもそも何で行かなくちゃ…


「よぉ、莉音」


不意に聞こえた声に思わずビクンと心臓が飛び跳ねる。

昇降口で待ってる真理子じゃなくて、目の前のヒロ君に思わず息が詰まりそうになった。


「あ、…ヒ、ヒロくん」


ビックリしてしまった所為か、声が思わず裏返る。

そんなあたしにヒロ君はクスクス笑って、いつもと変わらない素敵な笑みを向けてくれる。


「何してんだよ」

「あ、真理子待ってるの」

「あぁ、真理子ね。どっか行くのか?」

「…え、いや…」


合コンです!!

なんて言えるもんじゃない。


そんな事、死んでもヒロ君になんて言えない。