私は、あのキス事件から柊貴くんを避け続けている。

お昼に柊貴くんが来たら、教卓の下に隠れて…亜矢やクラスの子に追い返してもらい。

放課後は、柊貴くんが来る前に急いで支度をして先に帰る。

こんなことを2週間も続けているから、亜矢はもちろん…クラスの皆も心配していた。

亜矢「奈津?そろそろ、何があったか話して?私じゃ奈津の力になれない?」

こう言われたのは、また柊貴くんが来る前に帰ろうとしたときだった。

亜矢……。