「ぴんぽーん! ゆーくん来たよ、梨乃でーすっ!! 開ーけーてー!」 わざわざ口で呼び鈴を鳴らしながら梨乃がバコバコと扉を殴っている。 全く、近所迷惑も良いところだ。 ちなみに当然ながら、僕の家に呼び鈴は付いている。 「梨乃、少し静かにな」 「きゃーっ、ゆーくんおはよう! ゆーくんに会えて梨乃は今日も幸せなのですよー!」 僕の注意なんぞ聞いちゃいない。 こいつの耳は基本的に都合の悪いことは聞こえないように出来ているのだ。