「一応さ、中に入ろうよ。
喫茶なんだし」
友達がそう言って、扉の前で立ち尽くしたままのあたしの肩を押す。
懐かしい先輩の思い出に捕われて動けなくなっていたあたしは我に返ると、
「そうだよね」
と答えて小さく笑う。
いつまでもここで立ちすくんでいるわけには、いかないし。
先輩の座っている隣りのテーブルが空いたのを見計らってさりげなく中に入ると、
あたし達は小さな丸椅子に腰掛ける。
斜め前、すぐ近くにずっと大好きだった先輩の気配。
明るくてさわやかで、からっとしていて。
先輩が身にまとっているのは、いつも夏の空気のような
清々しい気配だ。
喫茶なんだし」
友達がそう言って、扉の前で立ち尽くしたままのあたしの肩を押す。
懐かしい先輩の思い出に捕われて動けなくなっていたあたしは我に返ると、
「そうだよね」
と答えて小さく笑う。
いつまでもここで立ちすくんでいるわけには、いかないし。
先輩の座っている隣りのテーブルが空いたのを見計らってさりげなく中に入ると、
あたし達は小さな丸椅子に腰掛ける。
斜め前、すぐ近くにずっと大好きだった先輩の気配。
明るくてさわやかで、からっとしていて。
先輩が身にまとっているのは、いつも夏の空気のような
清々しい気配だ。

