「それに何よ」 結季は不機嫌そうにわたしの顔を覗きこんだ。 「ふふふっ んーん。なんでもない♪ また明日ね、結季!」 結季に手を振って 教室の外にいる咲夜の元へ走っていった。 「ごめんね、待たせちゃって。」 そう言うと咲夜は一瞬こっちを見て すぐ目をそらして、再び歩き出した。 つき合って……2年になるけど 目が合うとやっぱりドキドキしちゃうな。