「キャッ!!」 急に引っ張られたから 体が前のめりになり、 カバンに入れたマグカップが落ちた。 “パリンッ”と割れる 由杜とのお揃いのマグカップ。 それを見た瞬間、 由杜の目が大きく見開いた。 “ごめんッ”と言って 急いで割れたマグカップの 破片を拾う。 案の定、指を切って手は血だらけ。 でも今はそんな事どうだっていい。 早くこの場所から離れたい。 由杜から離れたかった。