「俺の部屋に何しに来た」




振り返ると今、一番

会いたくない人がいた。


いつもなら仕事がある由杜。

今日はなぜか私服姿だった。



考えもしなかった展開に

困惑していると由杜に

腕を掴まれた。



「ぃッ…」



掴む力がどんどん強くなり、

耐えられない痛みになる。


振り払おうと必死にもうひとつの

手で由杜の手を解こうとすると


グイッと腕を引っ張られた。