それから、時間はあっという間に過ぎて行った。 気が付いたら、空はすっかり晴れていて、台風はどこかへ飛んでいったみたいだった。 高橋は基本的に絶叫系が好きで、私は苦手だったけど、一緒に乗ってあげた。 最初に乗ったビックサンダーマウンテンで、 高橋に「こわい、こわい」と言い続けていたら、 「大丈夫だって。」 と言って、手を握ってくれた。 それから、ずっと手をつないでいた。 ドキドキが止まらないよ…。