disharmony

中学の頃、翔太にはものすごく可愛い彼女がいたらしい。






笑顔の可愛い華奢で小柄な、女の子らしい女の子。






誰が見てもお似合いで仲が良くて、1年と少し付き合っていたけれど、

ほんの些細ないざこざが原因で喧嘩別れしてしまったと。






そういう噂を聞いたのは、バレンタインも間近の2月の夜のことだった。











“今はその子、

南高にいるらしいよ”






「ふーん」






電話の声に、あたしはぼんやりとした適当な返事を返す。