disharmony

そんな、

あからさまに落ち込んでいる様子のあたしに、

いつもと全く変わらない翔太の、快活さが嬉しかった。






「疲れてんなら、

ラーメンでも奢るけど」





「…ラーメンより、

コンビニのスイーツがいい」






「はいはい」






そう言って聴いたこともない、変な歌を口ずさむ翔太。






誰もいない夜の道に、翔太の明るい声が響く。