ギラギラ輝く太陽が、輝きを失い黒く染まろうとしている

もう、気づけば辺りは夜になろうとしていた


「電話番号教えてよ!」


私は思わず尋ねてみる


「…嫌だ!」


こっちを見て、優は笑って断ってきた


「なんでよ!?」


その答えに、私は慌てて聞き返す



「だって、俺、携帯持ってないし。」


この歳で、携帯を持ってないのが恥ずかしいって思っているのか、優はボソボソ答える


「携帯持ってないの!?じゃあ、家電でもいいから教えてよ。」


ポケットから携帯を取り出し、私は優の番号を登録する準備をした


「…それも嫌だ。」

また、ボソボソ断ってきた優、、、


「家電もないし。」

えっ?ありえない!私の顔は、今キョトンとしているに違いない、、、