「だ・か・ら!電話!!」


今度は聞こえるぐらいに、大きな声で


「電話?…あっ!そうだ。電話番号違うかったんじゃないの?」


目の前の葉っぱをちぎり、フワッと飛ばしながら優は答えた

「えっ!?」


今度は私が聞こえていない


「電話番号違うかったんじゃないの!」

優は私をみて、無駄に大きな声で言った

「あってるよ!」


私は、優に確認するようにもう一度、番号を言う


「あれ?あってるね。この前かけた時、違う子が出たから番号違うのかと思ったよ」


「違う子が出た?」

そう言うと、優は大きく頷いた