ヒトメボレ~恋する乙女~

「お嬢ちゃん。」

座り込む私の後ろから太い声がする


「ちょっと、お嬢ちゃん!!」


今度は激しく太い声は言う


その声に私は座り込んだまま振り返る


「私…ですか?」


自分を指差し答える

「そう。キミ!さっきから、そこに居られたら邪魔なんだよ。」


野菜を並べながら、店主のオジサンが言う


「すいません。」


私は、そう言うと少し右に移動した