ヒトメボレ~恋する乙女~

「もう…ヤダヤダ!!」


頭を横にブルブル震わせスイカのビジョンを消しさろうと試みる


「先輩~!!おはようございま~す♪」

電柱の影から私を呼ぶ声に、震わせていた頭を止めた


「おはよう。ラリコ。」


現れたのは、同じクラスの子で去年まで後輩のラリコだった

「先輩、何か疲れた顔してますね。」


私の横に来て、並ぶように歩くと突然ラリコは尋ねてきた


「そう?ちょっとね…」


私は濁すように答える


「らしくない顔ですよ!笑って笑って☆」


励ましてくれるようにそう言うラリコは、私を見てニコっと笑いかける


「何?その顔は。」

思わず笑ってしまった、、、


「それで良いんですよ♪」


2人はそんな感じで学校に向かうのであった---