準備っていっても特にこれといって何もない


「ありがとう!って言うのも変だけど…また逢える?」


部屋のドアの方へゆっくり歩きながら、優に尋ねてみた


「…さあ。分かんない。」


両手を広げ頭を傾げながら言う


「何それ~!あっ!私の携帯番号教えておくから、かけてきてよ!」


そっと、ベッドの横にあるマジックを見つけ、ドアの方からベッドの方にまた戻る

マジックを手に取り、キョロキョロしても紙がない。


仕方なく、飲み干した空の湯呑みに番号を書き出す


「よし!これでOK☆ちゃんとかけてきてよね!」


これで王子様と何回も逢える。


「ちょっと…」


優は、何か私に言おうとしていたけど私は、気にせずにドアに向かい


「じゃあ、またね。」


と、言葉を残し出て行った