キーンコーン……… 「ほら早く!予鈴なっちゃった!」 ───っ。 走れば、間に合うかも。 急げば、長谷川に会えるかも。 私は走り出していた。 「行ってくる!!!」 「「「「行ってらっしゃい!」」」」 クラスのみんなの声が聞こえる。 泣きそうなのを堪えて、私は外へと向かっていった。 途中で担任とすれ違った気がしたけれど、そんなものは無視。 ・・・長谷川っ・・・!