ママは、立ち上がり棚の上に置いてる鞄をにかけて 「明日には、来るからね」 とママは、右手を振ってドアに向かって軽く後ろを振り返ってた。 ドアを開けて早紀の前から姿を消した。 早紀の点滴は、終わりになりかけになった。 見計らったかのように白のナース服を着たショートカットの奥二重に八重歯がある看護師さんが来た。 「早紀ちゃん、点滴、抜くね」 と優しそうな声で早紀の心を知ってるように。 点滴を抜いて看護師は、姿が消えた。 早紀が何故、個室に入れたのか、その時の早紀は知らなかった。