菜々side


~♪~♪~


私は、鼻歌を歌いながら待ち合わせ場所まで歩いてた。


でも、さっきから視線が痛い…


服が変なのかな?


私の今の服は…


スカートにブラウスとカーディガン。


って感じ。


あ。今は、動きにくい服だけど…


後で、着替えるよ?


だって、今は昼だからね。


こんなに人がいるのに…


仕事の服でいったら、ばれるし…


まぁ。兄貴も仕事服ではこないでしょう?


それより…


誰よ…?


私に発信機をつけたの…


多分、大翔だと思うけど…


いつも、抱きついてくるし。


でも、ほっとこう。


もちろん、仕事の時間になったら…


発信機を外して、逃げるよ?


てか、撒くよ?


「菜々ー!」


ん?


私は、声が聞こえた方を見た。


そこには…


女に囲まれた頼兄がいた…


私を呼んだ声は、明るかったけど…


顔は、不機嫌…


多分、女がいるからだと思う。


頼兄が私の所に走ってきた。


しかも、女達も一緒に……


最悪…



ーーギュッ


兄貴がいつもの癖で私を抱き締めた。


女達の視線が痛い…


女「なんなの?あれ?ブスの癖にうざっ!」


はいはい。うざくてごめんね。


女「可愛くないし。私の方が可愛い」


自意識過剰かよ……


女「早く離れろよ!」


ウザイ。


頼「な、菜々…?(菜々が切れる…!)」


頼兄の顔が真っ青になっていく…


女「ウザイ!マジでウザイんだけど。死んでほしい」


ーーブチッ


『あ”あ?死んでほしいだと?てめぇが死ねよ。可愛くないくせによ。調子に乗るなよ?』


私は、かるーく殺気を出して脅した。


案の定、女達はビビってどっかに行った。


ふぅ。よかった…


女達がいなくなってよかった。


兄貴も安心したみたい。