その頃の兄貴達は……


天「頼…怒らせるなよ…」

頼「ああ。ごめん。わざとじゃないんだ」

天「わざとだったら、俺が殴ってる」

父「で、何があったんだ?」


父さんの声が真剣な声になった。


兄貴「父さんには、関係ねぇ。俺らの問題だ!」


そういって、兄貴達はそれぞれの部屋に戻った。


ーーーーーーーーーーーーーーーーー取り残された父は……


なんとなく、菜々が怒った理由がわかっていた。


多分、菜々に“女だから危ない”といったんだろうとわかっていた。


兄貴達が菜々を心配している事も…


父さんは、「うーん」と考えながら部屋に戻って行った。


兄貴と菜々を仲直りさせるための作戦を考えていた。


で、ある事を思い付いた。


早速、実行することにした。


その作戦の為に、組員と母と天に作戦を話していた。


組員には、「菜々達に言わないこと」を約束した。


母には、「ばれないように」と言った。


でも、その話しを菜々が聞いていたなんて誰も知らなかった…


菜々は、気配を消していたから…