世界NO.1&全国NO.1<下巻>

そうだとすると…


『誰が言ってたの?』

「え…?」

『誰?』


私は、ちょっと問い詰める感じで言った。


ガチャ


樹「ただいま…」


樹…?


『どこに行ってたの?』

樹「病院…」


病院!?


樹が!?


『どっか悪いの!?心臓!?肺!?』

樹「違う。駿のお見舞い」


駿の!?


『駿は!?起きてた!?』

樹「うん。起きてた…」


ホッ


よかった…


罠じゃなかったんだ…?


樹「菜々さん…行ってください」

『でも…』


私は、みんなを見た。


笑顔だった…


まるで、「行ってきて」って言ってる感じだった。


『ありがとう…』


ガチャ


バタン


私は、ダッシュで病院に向かった。


なんで、私は気づかなかったんだろう?


後をつけられてることに…


菜々side END