世界NO.1&全国NO.1<下巻>

「菜々?」


ハッ


『…何?』


ちょっとボーッとしてた。


「何かあった?」


ギクッ


『…何もないよ?ただ単に屋上に行ったら、白蓮がいただけ』


うん。何もない。


本当に…


「そっかぁ…」


なんで、優斗も悲しそうな顔をするの?


なんで……?


「あ。菜々、皆倉庫にいるから」

『え…?』


皆が……?


なんで……?


学校じゃないの…?


「皆、菜々に話があるんだって」


話し…?


何の話し?


『…ん』


ブロロ…ブロロ…


バイクが出発した。


そして、気づいたら倉庫に着いていた。


「あ。俺、バイク置いてくるから」

『わかった』

「先に入ってて!」

『ん』


何故か、ニコニコでバイク置き場に行った。優斗…


なんで、そんなに笑顔なの?


まぁ。いいや。


寒いから、先に入ろっと。


ガラッ


下「「「「総長!!こんにちは!!」」」」

『こんにちは』


最後にニコッと笑うと下っ端の顔が赤くなった。


『風邪には、気を付けてね?』

下「「「「は、はい!(無自覚…)」」」」


私は、2階に行った。


ガチャ


茅「あー!菜々ー!!」


ダダダ


ーーギュッ


茅に抱きつかれた。


可愛いけど…


可愛いけど…


痛い……


『茅…死ぬ…』

「あ!ごめん!!」

『ハァ…ハァ…死ぬかと…思った…』


一瞬、三途の川が見えたよ…←見えてません


てか、茅台所から出て来なかった?


『何してたの?』

「んー?お菓子作り♪」


お菓子作り?


ちょっと待てよ…


確か…


茅って…


『料理無理でしょう?』


そう。茅の料理は…


見た目は、いいんだけど…


本当に見た目はいいんだよ?


でも…


味が…


問題なの…


しょっぱいか辛いのどちらか。


甘いは、ないの…


「えへへ…そうだっけ?」


茅が目を泳がせて言った。


私は、嫌な予感がしたから…


台所に向かった。