大翔「でも…」

『大翔…』


ごめん…


私だって、白蓮の姫になりたい気持ちはある。


でも…


それは、許されない…


絶対に…


『大翔。私、今から用事があるの。だから、離して?』


私は、ちょっと冷たく言った。


大翔「なーちゃん…ごめん」


大翔…。そんな悲しそうな顔をしないで?


私は、皆に笑っててほしいの…


『ありがとう…』


私は、なるべく早足で屋上を出た。


さてと、倉庫に行こうっと。


あ。そうだ。優斗を呼ぼう。


ここから、歩いて倉庫に行ったら…


疲れる…


プルル プルル


ブチッ


「菜々?」


いや…この携帯私のだから…


普通わかるよね?


『うん。そうだよ。今から、倉庫に行こうと思ってるの。だから、迎えに来て』

「了解~!」


ピッ


ふぅ。校門で待っとくか。


そして、5分たった。


ブロロ…ブロロ…


あ。来た!?


「菜々ー!!ごめんー!!遅くなっちゃって…」

『別にいいよ』


うん。ちょっとだけ待っただけ。


まだ、早い方。


遅い時は、本当に遅いもん。