大翔「留守番~?」

『あぁ。そうだ』


冷や汗が出る…


剛「あの…1つ聞いていいですか?」

『あぁ』


私が答えられる範囲だといいけど…


剛「菜々ちゃんをなんで姫にしたのですか?」


………………。


そういう質問か…


私は、優斗に目で合図をした。


“変わりに答えろ”ってね!


優斗「はぁ…菜々と俺は、幼馴染みなんだ。だからだ」

剛「幼馴染みですか?」


うん。さすが、優斗。


私の事、ちゃんとわかってるね!


優斗「あぁ。そうだ」

大翔「そうなんだー?ねぇねぇ!なーちゃんに会わせて~?」


ギクッ


ヤバイ…


今、私に会う事は無理…


だって、ここに居るし…


どうしよう…(焦)


優斗「無理だ。姫を他の族なんかに会わせるわけないだろ?」


優斗…


バカ……


大翔「えー?僕達、姫の正体知ってるんだけど~?」


ほら…。こう言われるのに…


優斗をみたら…


顔が真っ青になってた…


アホ…バカ…


頭でちゃんと考えてから、言ってよね…


仕方ない。


助けるか。


『無理なお願いだな…』

剛「何でですか?」


うーん。どう答えよう…


いっその事、ばらしちゃおうかな?