俺らは、ダッシュで空港に向かった。


そして、空港の中に入って菜々の親父さんを探した。


でも、どこにもいねぇ…


そんな時……


菜々の声が聞こえた気がした。


俺は、走った。


茅「駿!?」


皆の声が聞こえるが、無視した。


そこに菜々の親父がいた。


「菜々の親父さん!!」


俺は、叫んだ。


父「なんだ?」

「菜々は…菜々は…」

父「行ったよ…俺は、一応止めた…でも、菜々は行ってしまったんだ…2年後には、帰ってくるだろう。それまで、待っとけ。婚約者の権利を君に託すよ」

「え…?婚約者…?」

父「あぁ」


それだけ言って、菜々の親父さんは帰って行った……


婚約者……


俺には、嬉しい言葉だった。


でも、2年は……


早いようで遅い……


俺は、待てねぇよ……