それって…


恋…?


誰に?駿に…!?


そっかぁ…


私は、いつの間にか駿が好きだったんだね。


駿……


会いたい。


でも、叶わない……


「どうした?」

『ううん。何も』


私は、外を見た。


外を見ても、何も感じない。


頭の中は、みんなの事を考えている……


「もぅ、つくぞ」

『はい』


覚悟したつもりなのに……


涙が出そうになる……


「菜々…行くの辞めるか…?」


父さん……


ありがとう……


でも……


『大丈夫。女に二言はない』


そう。私は、一回言ったことは、絶対にやる。


それが私の為だから。


私は、車を出て飛行機に乗った。


飛行機に乗る前に父さんに言われた言葉を思い出した。


「一応、執事を連れていけ。向こうにもいると思うがな」

『はい。でゎ、行ってきます』


私は、外を見ていた。


まだ、出発はしないみたい。


空港は、人がいっぱい……


なのに、ある人物を見つけた…