大貴「お前…ハァ…どんだけ…体力あるんだよ…」

『さぁ?』


だって、いつの間にか体力がいっぱいついてたんだもん。


もしかしたら、いつも兄貴から逃げ回ってるおかげかな…?


『あ。私、帰るね♪』

大翔「なんでー?まだ、5時だよー?」


上目使いで大翔が私を見てくる。


か、可愛いけど…!!


抱きつきたいけど…!!


早くしないといけないから……


『倉庫に行くから』

大翔「えー!」

剛「大翔。諦めてください。菜々ちゃんは忙しいみたいですしね」

『ありがとう』


そういって、私は屋上を出た。


剛には、感謝しないとね。


ありがとう。


私は、心の中でお礼を言った。