『なんで、言ってくれなかったの?大翔を抱き締めたかったなら、言ってよ~!』

剛「な、菜々ちゃん…何か勘違いしてませんか?」

『へ?勘違い?』


私、勘違いしてないよね?←充分してます。


大翔「皆はね~僕に抱きつきたいんじゃないんだよ~」

『そうなの?』


その勘違いか……


あれ?でも……


『じゃあ、なんで?』


しーん


あれ?聞いたら、いけなかった?


大貴「内緒だ」


内緒…?


私だけ、仲間はずれ!?


『ひどーい!私だけ、仲間はずれなんて!!言ってよ~!!』


私の言葉で皆が笑った。


私もつられて笑った。


でも、本当の笑顔では笑えなかった……


だって……


せっかく、仲直り?できたのに……


明日でお別れなんて……


寂しいよ……


でも、仕方ないもんね……


『あ。そうだー!写真撮らない!?』


私の言葉に皆が首をかしげた。


剛「なんでですか?」

『うーん?撮った事なかったから♪』


うん。嘘では、ない。


大貴「却下だ」


ーーガクッ


ショック……


却下なんて………


酷いっ!!


もう、いいもん!


『大貴抜きで撮ろう!ほら、櫂人も来て!!』


そして、私達は大貴抜きで撮った。


撮り終わった後、私はくつろいでいた。


あ。そうだ((ニヤッ


『大貴~!聞いて~!』


ーーカシャ


大貴が私の声に反応して、振り向いたところを私は撮った。


ふふっ。間抜けな顔(笑)


『ふふっ。とれたー!大翔~!見て見て!』

大貴「…おい。菜々…」


私が大翔に見せようと大翔のところに行こうとしたら……


後ろから、ひくーい声が聞こえた。