華龍side


俺らは、あのあと倉庫に戻った。


菜々と一緒に戻ったが、菜々は父さんに呼ばれて倉庫をあとにした。


優斗「…失敗したな…」

茅「いけると思ったのにー!」

駿「菜々には、バレバレなんてな…」

樹「普通は、ばれるだろ」


皆は、樹の言う通りだと思った。


優斗「次は、どうする?」

樹「だーかーらー!諦めろ。菜々には、何も通じねぇ」


樹の言う通りだが、皆は何かをしないと落ち着かないみたいだ。


駿「なぁ…皆って菜々の過去を知ってるよな…?」

全員「うん」

駿「それは、俺が植物状態になったやつだろう?」

茅「そりゃ、そうよ」

優斗「あぁ」

樹「それ以外にあるのか?」

駿「あるみたいなんだ…」


!?


皆は、びっくりした。


駿「でも、菜々はわかんねぇみたいだ」

樹「どういう事だ?」

駿「記憶がないんだよ」


記憶がない!?


皆は、聞き間違いかと思った。