「うわっ!!」


ふっ。


バカだね。


私のフードを触ろうとするからだよ…


どうせ、顔を見たかったんだよね?


でも、まだダメだよ?


『俺に触るな』


私は、かる~く櫂人を睨んだ。


櫂人「ご、ごめんなさい…」


本当に謝ってるみたい。


まぁ。許す気だったけどね?


大貴「待たせてすまなかった」

『いや。今、来たところだ』

大貴「そうか」


しーん


うーん。この空気……


非常につらい……


そんな時……


プルル プルル


ん?誰の携帯だ?


私は、みんなの顔を見た。


皆じゃないみたい。


じゃあ、私か。


ーーピッ


『誰だ?』

「俺だよ~!菜…『黙れ。総長と呼べ』すんません」


もぅ……


今、白蓮にいるんだから……


ばれたら、あとでの楽しみがないでしょう?


本当にあほ?


あ。電話の相手は、優斗だよ!


『何のようだ?』

「あ。駿がいい忘れてたみたいなんだ。今日、白蓮に龍神が攻めに行くらしい。でも、龍神は正統派だ」

『は?』


正統派なのに、攻めに来るの?


あほじゃない?笑


『何でだ?』

「さぁ?知らない」

『そうか。サンキュー』


ーーブチッ


でも、龍神の目的は何?


私は、しばらく考えていた。


考え中の時の私は……


周りが見えてない。


剛「あの…」

『…なんだ?』


完璧に白蓮を忘れていた。


こんな時に自分の世界に入るなんて……


考えられないよね……


『あ。そうだ。龍神がここに攻めに来るぞ』

白蓮「は…?」


なんで、固まってるの?


意味わかんない……


剛「…龍神は…同盟を組んでる族です…」

『ふーん。何か理由があるんじゃねぇ?』


多分。理由があると思う。