私は、今白蓮の倉庫の前にいる。
もちろん、総長の時の服装で。
あ。優斗達は、置いてきたよ。
「行くな!」って煩かったけど……
でも、私は約束をしたから行かないといけない。
約束は、絶対に守らないとね。
約束は、守るためにあるし。
さてと。どうやって、入ろうかな…?
蹴破っていいかな……?
でも、蹴破ったら……
怒られるよね……
よし。ドアを開けて……
堂々と行こう。
すぅ はぁ~
私は、息を吸って吐いた。
よし。完璧。
ーーガラッ
「誰だ!?」
『俺?桜龍だ』
「お、桜龍!?」
『あぁ。総長は?』
「う、上です!!」
『サンキュー』
下っ端達は、私を見て……
尊敬の目、憧れの目、キラキラしている目……
いろんな表情をしていた。
だから、すごく嬉しかった。
私の事を怖いなんて、思わない事が……
私は、いつも“恐怖”の目で見られていた。
まるで、“同じ人間だと思えない”と言ってるように……
私は、そんな目で見られてると……
「あぁ~私は、皆とは違う」と思ってしまう。
だから、私はあんまり喧嘩をしない。
敵の総長は、駿がいつもやってくれた。
私は、手を出さない。
だって……
あんな目で見られるのは、いや……
だから……

