世界NO.1&全国NO.1<下巻>

私は、総長室に行った。


ちぇ……


皆、ひどすぎる……


意気地なし……


プルル プルル


私は、大貴に電話をかけた。


でも、なかなか繋がらない……


どうして……?


ブチッ


「もしもし?」


あ。出た!?


でも、大貴の声じゃない…


誰……?


「もしもし?なーちゃん?」

『へ…?』


確か…


私の事を……


なーちゃんと呼ぶのは……


大翔だけ……


ってことは、大翔!?


『大貴は?』


私は、動揺したのがばれないように……


冷静に言った。


でも、本当にわからなかった……


電話越しの声は、やっぱりわからないのね……


とわかった菜々だった。


「ん?大貴は、寝てるよ~?で、なんのようー?」

『あー。実は…明日、総長が白蓮の倉庫に行くことになったの…』

「なんで!?」


やっぱり、びっくりするよね……


『白蓮は……華龍の幹部達に信頼されてないみたい…だから、大貴に言っといて?』

「そっか…わかった…」


大翔の声は、本当に残念そうだった……


でも、多数決で決まったから……←多数決じゃないけど


仕方ない……


「なーちゃんは、頑張ってくれたの?」


ーーギクッ


頑張ったって言うのかな?


『うん。もちろん』


一応、yesと答えた。


なんとなくね?


大翔には、ばれないと思うし。


多分……