大翔「あ!そうだー!なーちゃん!華龍って知ってる?」


ーーギクッ


な、なんで…


今、聞くの…?


あの事を思いだしちゃう…


私のせいで…


大翔「なーちゃん?」


ーーハッ


『な、何?』

大翔「顔色悪いよ?」

剛「そういえば、そうですね…」

『だ、大丈夫だから…』


私は、無意識に作り笑いをしていた。


大翔「本当にー?」

『うん…』

大翔「じゃ、話しの続き。その華龍が桜龍を探してるんだってー!」


ドクン


なんで?


私は、みんなに最低な事をいったんだよ?


大切な駿を奪ったんだよ?


なのに…なんで探すの?


私の事を忘れて…


笑いながら、過ごしてよ…


大貴「剛。なんで、桜龍が華龍を辞めたんだ?」


ドクン


剛「…わかりません…」


それは、わかんないよね…


私達が隠したもん。


親の力で…


あの事件を…なかった事に…


大貴「剛。桜龍が辞めた理由を探せ」

剛「はい」

『探しても…意味ないよ…?』


あ…。また、言っちゃった…


私のバカ…


大貴「どういう意味だ?」

『桜龍の家が辞めた理由を消したの。だから、誰も知らない。華龍意外は…』

剛「なんで、知ってるんですか?」

『内緒』


これだけは、言えない。


例え、皆が私を嫌いになろうと…


これだけは…


言えない。