リビングでリボンを解いてみると、天球儀が入っていた。
下方にあるスイッチをひねるとその黒い球体はぼんやりと光り、表面に見事な星空を浮かび上がらせる。
「暗い所では、
プラネタリウムにもなるんだよ」
キッチンからロバートの声がする。
面白がって何度もスイッチをひねるマイケルの瞳の隣で、私は振り返り、ロバートに尋ねた。
「ね、これ、
チャドに見せに行ってもいい?」
「チャドに?」
キッチンから響く、ロバートの声。
そう言うと思ったよ、と笑いながらリビングへ入ってきたロバートは、
「今日は礼拝だから、午後からにしなさい」
と、焦る私をなだめるように言う。
そしてロバートはそのまま、
「マイケルも早く、礼拝の支度と“声出し”を始めなさい」
と続けた。
その声にぴくっと良い反応を示したマイケルは夢中になっていた天球儀からぱっと視線を外すと、
ばたばたと階段を駆け上がり、部屋に戻っていった。
下方にあるスイッチをひねるとその黒い球体はぼんやりと光り、表面に見事な星空を浮かび上がらせる。
「暗い所では、
プラネタリウムにもなるんだよ」
キッチンからロバートの声がする。
面白がって何度もスイッチをひねるマイケルの瞳の隣で、私は振り返り、ロバートに尋ねた。
「ね、これ、
チャドに見せに行ってもいい?」
「チャドに?」
キッチンから響く、ロバートの声。
そう言うと思ったよ、と笑いながらリビングへ入ってきたロバートは、
「今日は礼拝だから、午後からにしなさい」
と、焦る私をなだめるように言う。
そしてロバートはそのまま、
「マイケルも早く、礼拝の支度と“声出し”を始めなさい」
と続けた。
その声にぴくっと良い反応を示したマイケルは夢中になっていた天球儀からぱっと視線を外すと、
ばたばたと階段を駆け上がり、部屋に戻っていった。

