さよならの見つけ方 第1章

その約束は、結局果たされることがなかった。










その冬を越えて春が訪れても、二人の中でロンドン行きの話題は特に出なかったし、






二人の未来はこれからもこうして、続いていくものだと思っていたし――――










今日が無理ならまた明日、



今週が無理なら来週に、



今月が無理なら来月に、







そして今年が無理なら――――










来年の今頃は、もうチャドはいないのだ。






チャドとの未来は、私にはやってこない。










ロンドンの街並は変わらずずっとあの位置で待っていてくれるのに、



私たちはそこには、永遠に辿り着けないんだ。