さよならの見つけ方 第1章

幼い頃いつだったか、チャドが私をおぶって送ってくれたことがあった。






公園で遊んでいる最中に、転んで足を挫いた時のことだ。









いつまでも立ち上がらない私の周りに、マイケル、チャド、クリスが心配そうに集まってきた。










「足、くじいちゃったよ」


と涙ぐむ私を見て泣き出す小さなマイケル。







どうしよう、と顔を見合わせるチャドとクリス。








まだ帰る時間には早かったけれど、とりあえず手当てをして貰わなきゃという話になり、

歩けない私にチャドが背中を貸してくれることになった。






はい、とその背中を差し出された時、本当にいいのかと少し躊躇してしまった。