さよならの見つけ方 第1章

まだ私が7才の頃、一つ上のチャドがその街に引っ越してきた。






おじいちゃんと二人暮しをしているチャドは東洋系ではなく、その肌は透き通るように白かったけれど、



瞳と髪の色は、私と同じように黒かった。










陽の光に当たるとチェスナットブラウンに近づく、少しだけ色素の薄いその瞳。







瞳の色も柔らかい黒髪も、幼い私にはとても親しげなものに映る。










私はきっと、ひとりじゃない。






そう自然に思わせてくれる、チャドの瞳が私は好きだった。