さよならの見つけ方 第1章

マイケルにとって、ママは“来る”ものらしい。






いい子にしていれば自分にもいつかママが出来るんじゃないかと、そう信じて疑わないのだ。






そう言えばいつも近所の公園で遊んでいる時、周りの友達をそれぞれの母親が笑顔で迎えに来てたっけ。






どの母親の顔も聖母のように慈愛に満ち溢れて見えて、私にはそれが羨ましくて堪らなかった。






マイケルもまた、その光景を淋しそうに眺めていたっけ…。