さよならの見つけ方 第1章

そんなロバートはいつも必ず、困ったように笑いながらこう答えていた。










「…カンナもマイケルも、神様にとって特別な存在なんだよ。



ママがいなくても大丈夫だって神様が考えたから、そうなったんだ」










特別な存在…














その言葉の意味なんて、本当は全く分からなかった。






その答えに「ふーん」と、納得いかなげに答える私と、





それでも僕はママが欲しい、とベッドの中でうつむくマイケル。










「神様の特別って何?

“特別”じゃなくなれば、僕にもママが来てくれるの?」





困ったように笑うロバートに食い下がって、何度も同じ質問を繰り返すマイケル。