さよならの見つけ方 第1章

礼拝が終わっても、私はしばらく教会の庭にいた。






もうすぐ聖歌隊を務めていた彼らが外に出てくる頃だ。











(そろそろ、かな…)






尖塔に吊された鐘の音と共に、ぞろぞろと教会から出てくる男の子達の群れ。







その中からいち早くチャドの姿を見つけると、私は駆け寄ってその袖をつかまえた。










驚いて振り返るその顔が私だと分かりほころぶ瞬間が、とても好きだ。