「飯田先生、今日も、

ありがとうございました」

私の言葉に、

飯田先生は、ニッコリ微笑んだ。

・・・

「いいえ。遥斗君見てると、

飽きなくて…。でも、

奥様がお迎えに来るの、久しぶりですね?」

そう聞かれ、

私は苦笑い。

・・・

「今日は、パパが急な出張が入っちゃって、

私のお迎えなんです」



「・・・出張何ですかぁ」


「はい。大変なのに、

最近ずっと送り迎えしてくれて、

申し訳ないなあと、思ってたところなんです。

私がしたくて再開した仕事なのに、

パパにも迷惑かけちゃって」


「遥斗君は、旦那様の子供でもあるんです。

そんなに気になさらなくても。

それに、進んでしてくれる方でいいじゃありませんか?

育児に関して、全く手伝わない

お父さん方も少なくないですから。

たくさん助けてもらえばいいんですよ」

そう言って飯田先生は笑った。