大嫌いなバレンタイン







「……っごめんね、雪乃」


「謝んなよ」


「だ、だって……」


「ごめんは、なし」


「っ……だって、あたし……んっ」





謝っても謝りきれなくて。



またごめんを言おうとしたあたしに、雪乃の唇が押しつけられた。





「……っは……ん、…」





頭の後ろには、窓ガラス。



そこに手をついて唇を押し付けてくる雪乃。




逃げ場がなくて、戸惑うあたし。