大嫌いなバレンタイン






ムカつく……。




昔は対して変わらない身長差だったのに。



腕相撲だって、きっと昔はあたしが勝ってた。





なのに……今は、勝てない。




雪乃の強い力に。




男らしさに。







……もう、認めなきゃいけないんだ。






雪乃は……もう、大人なんだって。








「……っわかった、から」






顔を赤くしながらそう呟くと、ゆっくり雪乃の舌が、手が、離れていった。





逃げることを諦めて、力なく助手席に寄りかかった。