不良校サバイバル~イケメンたちとtrouble days~








そんな心配を余所に、あっという間に訪れてしまったオリエンテーション当日。




この企画を放送したときは不安で仕方なかったけど、それは無駄な苦労だったらしい。



確かにあの時光が言った通り、校正会優先主義はこの学校の全校生徒に広がっているみたい。



皆、それぞれに予定があっただろうに、それらを一掃してこの行事に参加してくれている。





これがこの学校じゃ、当たり前なのかなぁ…。




変な学校だ。何よりも校正会が1番、だなんて。


行先も何も、詳しいことは告げられてないのに信用してついてくるなんて。




あたしはバスの1番前のシートに腰掛けるボスを横目で見やる。



いつも休みがちな梶先輩が、今日は珍しく参加しているらしい。


イヤホンを装着して、周りの音を遮断していた。





そんな会長に気を遣ってか、チャラチャラした生徒ばかりのバスなのに、車内はかなり物静か。



ひそひそと小さな話し声が聞こえるぐらいで、大きな騒音は一切なかった。