「校正会の光だよん♪突然だけど、次のイベントが決まったから皆にお知らせするねぇ♪その名も…新入生オリエンテーション!今週の木・金にあるから、皆予定あけといてねっ♪」
え…!?
そんな光がぺらぺらと放送した内容に、あたしはびっくりして目を見開いた。
「ちょ、ちょっと光!それは流石に急すぎるんじゃ…」
「だってすぐにしたいんだもん!棗は何も言わなかったし、OKってことでしょぉ?」
まだ放送はON状態らしく、あたしと光の会話までもが校内に流れ出す。
それに気が付いた光が、「じゃ、またねぇーん♪」何事もなかったように明るく言って、それを切った。
「でも誰しも予定があるんだから…。今週は厳しいんじゃない…?」
「大丈夫だってば~♪校正会の企画=棗の意思ってことなんだから!どんな予定でも、校正会より優先させるものなんてないでしょっ!」
「そんな勝手な…」
あたしの意見にも、にこにこ笑顔で余裕そうに振る舞う光。
本当に大丈夫なの…?
