オミ先輩が企画書を梶先輩の机に戻す。



発案者の光は「どう?結構いい感じでしょぉ?」と、自信満々に2人に言った。





「まぁ…。今までの企画と違ってまだ現実味があるし。これなら俺も文句はないけど」



「ほんとっ!?ほらねぇ、棗!聞いたぁ?オミがOKなんだから、もちろん棗も企画に文句ないよねっ?」



「…ああ」





光の目を見らずに、割とあっさり企画を了承した梶先輩。



どうやら、最終決定を下せるのは会長の梶先輩だけのようだけど、その条件として副長のオミ先輩の承認は絶対のようだ。





「やったぁ!紗雪、やったね♪オリエンテーションの企画、通ったよん♪」



「うん。よかったね、光」



「わぁーいっ!!」




光は自分の企画が(珍しく)採用されて、とっても嬉しそうだ。



ぴょんぴょんとウサギのようにその場で飛び跳ねて喜んでいた。




可愛いなー…。


そんな彼女を見ていると、自然とこちらも頬が緩む。